実際の治療などのご紹介

治療方法などをみて、飼い主の方からよく「動物も人間と同じなんですね」という言葉を耳にします。なかなか見られることの少ない治療の実際についてご紹介しておきたいと思います。
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留置ネコ
末梢血管(静脈)内留置針装着
血管内に注射したり、持続的な点滴をする必要がある場合、末梢血管(静脈)に留置針と呼ばれるプラスチックの管を装着することがよくあります。
これにより確実に血管の中に薬液が注入できますし、一度留置してしまえば動物もそれ以降痛みもありません。
ただ咬んで取ってしまうことも多いため、咬めないような対策が必要です。
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自動点滴の様子
点滴装置による持続点滴
病気やケガをした動物の多くは食欲が無くなったり、発熱を起こしたりして脱水症状を呈しています。そのような動物に対して適正な質と量の点滴をすることは異常を改善するためにたいへん有効です。当院では現在5台の自動点滴装置がありますが、ときどき足りなくなるほど働いています。

子猫の点滴
この子ネコは飼い主もなく、カゼ症状と栄養欠乏による衰弱で、体重もたった300gしかなく、瀕死の状態で運ばれてきましたが、このような緊急状態の子に血管点滴は最も効果的な治療で、24時間の持続点滴と胃チューブによる強制給餌などにより、なんとか命をつないでいます。
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吸入装置
吸入処置
感染症などで気道炎を起こし、セキやクシャミがひどい動物には密閉されたお部屋で霧状にしたお薬を吸入させることにより、お薬を直接 気道に行き渡らせることができます。

動物は吸入器を直接 顔に当てるのを嫌がりますので部屋の中でしか吸入することは困難です。吸入をするとセキやクシャミ、目ヤニなどが緩和されてラクになる場合が多いです。
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輸血するネコ
輸血
動物にも輸血が必要になることがときどきあります。このネコちゃんは背中に腫瘍ができ、そこからの出血のせいで貧血になってしまったため、手術前と手術中に100cc(2頭のネコちゃんから)ほどの輸血を行い、無事回復することができました。<

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